独り言

特に配慮がない

No.220

メダリスト12巻を読んだ人だけ読んでください

岡崎いるかは確かに両親と関係の悪い娘のそれで、親になりきれなかった両親との距離を周りの大人がゆっくりゆっくり離してくれたことで人間を憎みきらずに済み、小さなころに約束した相手が氷の上を離れても「あなたのいない一人きりの氷の上が大好きな場所になった」と言うような子で……
そんな子が大怪我をして……
そんな……
絶望。
いるかの鰓を塞がないで、尾を切らないでくれ。頼む。頼む頼む頼む~~~~~~~~~。

この怪我をきっかけに不仲の両親との距離を取り戻すとかでないと心が保てないかもしれん。こういう境遇の子が全員救われないのが現実では当然だからエンタメの中では救われてほしいし、いるかにメダル獲ってほしい。私は架空の存在を応援する存在。

主人公に「やっぱりお前ってさ……大事にされてることがコンプレックスなんだ? ムカつくね~」って状況を正確に把握してそれを相手に面と向かって言えるのも、その後仲良くできるのも全部すごすぎる。いるかはめちゃくちゃ口が悪いしその態度や物言いで誤解されても構わないと思っている姿がちょっと歪んだ年相応の少女で……アー大事にされていてほしい。こういう子どもを大人は守っていかなくてはならないという……よりキモい感情が芽生えているな。
いるかは作中でちゃんと大切にされてて超嬉しかった。よかった~。

フィギュアスケーターのメンタルってここまで強くないといけないのか?いけないか。全員本気で全員ブチ抜いて勝ちたいって思っていて輝きすぎている。そして全員が全員を尊重しているので"憎しみ"とかない。強すぎる。ここまでの世界になってくるとシケた企みで相手をどうにかしたろwみたいなしょうもないカスがいない。カスがいない世界で全員が光り輝きながら身を削ってメダルを刻み上げる漫画、メダリスト。

並べて話すようなことではないが今の私にも一応夢があり、頑張るぞ!という気持ちでやっており、そういう人間には強烈に刺さってくる物語だな。
夢、叶えてぇ~。頑張ります!!とシャカリキにやっているキャラに「そのやり方が今正しいというわけではない」と冷や水ぶっかけてくるところも好き。緩急がすごい。
子どもが大人に対しては何を言ってもいいと思って簡単に傷つける言葉を投げたり、大人だからってそれを受け止められるわけじゃないってちゃんと真正面から伝える司先生の善良さが一番まぶしい。

俺の波乱万丈な人生をバカにするなーッて叫び、すごい"そう"。波乱万丈じゃない人生送ってる人なんていないって大人になれば分かるけど、子どものころは分からなかった。
結局のところ大人になっても分からないけどな他人のことなんて……でも「分からない」ということを知っているだけでも違うから……

光ちゃんの「私は間違えたことを恥ずかしいとは思っていません」
「傷つきやすい心に触れたことも それに悩んで立ち止まったことも私の大切な時間です」
「そのことをからかわないでください どんな意図があっても」って台詞……
すごい……
すごくて……
これを言いたかった場面がすごくあるな……とさめざめ泣きました。

光が移籍する話で理凰が「じゃあ俺と結婚しようよ!」って叫ぶの最高じゃない?最高だった。光がノータイムで「答えはノーなんだけど」と返すのもいい。絶対に結婚してほしいが……

単なる熱血フィギュアスケート漫画じゃなくて……読めてよかったな。やっぱり流行っているものはいい。
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感想


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